デザインコンサルティングファームDONGURIのCI刷新に伴い、ロゴタイプ及びコーポレートフォント開発を行いました。企業成長とともに所属メンバーの専門性が多様化し、VIとしてそれぞれの個性を謳っていく表現が求められたため、タイプフェイスも“人の温もり”を感じさせる文字の形が必要だと考えました。創業時から築き上げてきた歴史的な世界観を踏襲するため書体の方向性をオールド系に設定しました。また文字の細部に人の手の筆跡を感じさせるような処理を施すことで、コンセプトであるDONGURI特有の温もりを感じるように設計されています。オールドベースではありつつもどこかモダンな印象も受ける、歴史的かつ近代的な表情を持った書体となりました。ロゴタイプのイニシャルには、DONGURIが掲げる各分野への専門性に則ったアカデミックな印象を与えるため、歴史的なニュアンスを感じる特徴的なDを採用しております。15世紀頃の書物で登場するロンバーディック体をローマン体と掛け合わせる実験的なアプローチをすることで、DONGURIが掲げる遊び心や研究的姿勢を表現しました。